メインページのコンテンツへ移動
 
  1. 下剤
  2. 血栓症と抗凝固療法
  3. 重症筋無力症と胸腺腫
  4. 呼吸機能検査
  5. 難治性肺胞瘻と第XIII因子について
  6. 縦隔腫瘍
  7. 腫瘍マーカー CA19-9
  8. MRIの特性
  9. 非小細胞肺癌の補助化学療法
  10. 輸液の基礎知識

1-10|11-20|21-30

31-40|41-50|51-

研修医宿題

MRIの特性

田中 良一

MRIの特性

 軟部組織のコントラスト分解能ではCTよりも優れている。空気、血管、石灰化、繊維化ではT1T2ともに低信号。脂肪組織ではT1T2ともに高信号であるが、T2は中等度。出血は時期により多彩な信号を呈するが、亜急性出血や蛋白濃度の高い液体を有する嚢胞ではT1T2ともに高信号である。充実性疾患や嚢胞性疾患ではT1で低信号、T2にて高信号となることが鑑別の目安となる。

神経鞘腫

MRIでは境界明瞭な、T1WIで脊髄と比較して低~等信号、T2WIでは高信号を示す腫瘍性病変として描出され、造影MRIで強い増強効果がみられる。一般に比較的均一に造影されるといわれている。

気管支嚢胞

T1, T2とも造影されるが、T1<T2。CTにて内部濃度が均一な腫瘤陰影がみられる。

甲状腺腫

CTにて内部構造が不均一で、点状や結節状の石灰化がみられる。辺縁明瞭にみられる。

胸腺腫

内部均等で、辺縁明瞭で(悪性では不明瞭)、時に斑状、輪状の石灰化を認めることもある。

胚細胞腫

CTにて内部不均一で辺縁が不明瞭に認められる。MRIはT1で高信号、T2にて低信号として認められる。


May 25, 2005

新着情報教授挨拶 | スタッフ紹介学会情報業績集学生教材アクセス

診療科紹介研修医の先生へ研修医宿題京都肺癌をなおす会リンク